水稲と地力窒素の関係

地力窒素は、土壌微生物の働きによって分解される可給態窒素のことです。
水稲が吸収する窒素の約7割が地力窒素といわれ、水稲の栽培で注目すべき要素なのです。
近年、水稲の圃場で倒伏や品質低下などの問題が多発していますが、原因は地力窒素かもしれません。

最適な地力窒素量は？

地下水位が高く、一般的に水田が多い低地土の場合、約３㎏～４㎏が適正値だといわれています。
地力窒素が低い圃場では、生育不良や収量・品質低下が起こりやすくなります。
地力窒素が高い圃場では、倒伏、乳白粒が発生しやすくなります。
また、地域や土質により適正値は異なるため、圃場の様子や作型に基づいた検討が必要なのです。

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