ドローン活用事例紹介!かんきつ薬剤散布試験
かんきつ栽培者の夏場の薬剤散布の負担軽減のため、ドローンによる薬剤散布の防除効果の検証を行いました。(黒点病、アザミウマ類)
またドローンの機種による防除効果の違いも併せて実施し、現場レベルで活用できる機種を選定しました。
日付・場所
2023年6~8月 愛知県蒲郡市
対象作物
みかん(宮川早生、ゆら早生)
使用機体
XAG社 P20・DJI社 AGRAS T30
試験概要
対照区…通常倍率、手散布
試験区…高濃度、ドローンによる散布
試験結果
ドローンによる散布では、平均して手散布と比べ防除価は若干劣るものの、十分実用レベルであったと考えられます。
アザミウマ防除においては、一部手散布より防除効果が高いものもありました。
また機体による差はほぼ見られませんでしたが、T30のほうがわずかに効果が高い傾向が見られました。ダウンウォッシュによる吹付けの差だと考えられます。
以上のことから、果樹においてもドローンで効率的に防除が可能であり、高濃度散布であれば機体による大きな差はないことが分かりました。