水ナスとタマネギの病害について
水ナス栽培で注意したい病害
□すすかび病

✓ 症状
すすかび病は、植物の葉に白っぽいカビの小斑点が現れる病気です。斑点は徐々に大きくなり、灰褐色のビロード状に変わります。進行すると葉が黄色くなり、最終的には落ちてしまうことがあります。発病適温は20~25℃前後。
□灰色かび病

✓ 症状
灰色かび病は、カビが原因で発生する病気です。灰褐色の斑点が植物体の地上部に現れ、進行すると灰色のカビに覆われます。植物全体の生育が悪くなり、最終的には枯れてしまうことがあります。発病適温は15~25℃ですが、特に高湿度条件下で発病しやすくなります。
→予防と対策
・風通しを良くする:多湿環境下で発生を助長します。密植を避け、適度に剪定しましょう。
・湿度管理:ハウス栽培では暖房機を稼働させたり、換気を行い、過湿を避けた管理をしましょう。
・発病株の除去:発病が確認された株は早急に圃場外へ持ち出し適切に処理しましょう。
・農薬散布: おすすめ薬剤➡アフェットフロアブル、ケンジャフロアブル、ファンタジスタ顆粒水和剤
□うどんこ病


✓ 症状・特徴
うどんこ病は、葉の表面に白い粉状のカビが現れます。初期には小さな斑点として現れ、進行すると葉全体に広がります。まれに葉柄や果実にも感染し、同様に白い粉状のカビが見られます。発病適温は25~28℃、湿度50~80%で多発します。
→予防・対策
・風通しを良くする: 密植を避け、適度に剪定しましょう。
・発病株の除去:発病が確認された株は早急に圃場外へ持ち出し適切に処理しましょう。
・農薬散布:おすすめ薬剤➡アフェットフロアブル、ケンジャフロアブル、ファンタジスタ顆粒水和剤、ミギワ10フロアブル、パンチョTF顆粒水和剤、クロスアウトフロアブル
タマネギ栽培で注意したい病害
□べと病

✓ 症状・特徴
べと病は、卵菌類が原因で発生する病気です。初期には葉に小さな黄白色の斑点が現れ、進行すると葉全体が黄色くなり、湾曲します。症状が進行すると、葉の表面に灰色霜状のカビが生じ、最終的には葉が枯れてしまいます。発病適温は13~15℃。
□白色疫病

✓ 症状
白色疫病は、初期には葉に青白色の小さな斑点が現れ、進行するとほとんどの葉が白く枯れてしまいます。症状が進行すると植物全体が萎れ、鱗茎の肥大を阻害することもあります。発病適温は10~20°C。
→予防と対策
・適切な肥培管理:窒素過多で発生を助長するため、適切な肥培管理をしましょう。
・残渣処理:病原菌は厚膜胞子などの状態で土壌中で何年も生存します。被害株の残渣は圃場にすき込まず、圃場外で処分することをおすすめします。
・土壌消毒: 土壌を消毒し、病原菌の繁殖を防ぐ。
・農薬散布: おすすめ薬剤➡ピシロックフロアブル、ベトファイター顆粒水和剤、レーバスフロアブル、ザンプロDMフロアブル、ジャストフィットフロアブル
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